こんにちは。カズパパ@下町(@GuyTangerine)です。
船が帆船の時代、動力源は「風」でした。「風」を受けて、前へ進む。長い長い航海で、頼りは「風」です。もちろん、その「風」が一度牙をむくと船もろとも海の底に沈んでしまいます。
動力が重油のエンジンやガスタービン、原子力になっても、航海の危険は変わりません。
ワタシの妻が一人目の子どもを妊娠した頃、どんな名前にしようかと考えていたんですが、
男の子なら「航」
この漢字を入れようと決めていました。
もちろん、人生を長くて危険な「航海」に見立てて、しっかり進んで生きていけよ、という親心です。友人やパートナーを作って、たまには寄港しろよ、という意味も込めて。
妻のお腹の中の赤ちゃんが大きくなってきて、エコー画像で赤ちゃんがおそらく女の子らしいぞ、と分かったとき、「航」を入れた名前はしっくりこないなぁと思ったんですよね。
そんな時に知ったことが「帆船は向かい風でも前へ進んでいく」こと。
航海の意味も含めて帆船の「帆」を名前に入れようと決めました。
人生、追い風ばかりじゃありません。むしろ逆風・向かい風ばかりのほうが多いのではないでしょうか。そんな人生を前に進んでいく帆船のような人になって欲しい。
そして英語圏では、船は古来から女性名詞。船を表現する場合「she」です。
航走距離は長くなりますし、スキルを身に着け帆を常に操る必要があります。
それでも前進める。
まるで人生みたいじゃないですか。
日々の生活に忙殺され、自分の子どもにつけた名前の意味を忘れていました。恥ずかしいことです。久しぶりに思い出させてくれたのは、もちろんワタシの子ども。
勢いよく砕ける波の上に書かれた雄大な「帆」の文字。
自分たちで作った半被です。
まさに、まだ、産声を上げる随分前、子どもの名前に「帆」という文字を入れたいと思ったその瞬間の光景です。
逆風・向かい風で荒れた海を進んでいく帆船。
振り返れば、この「帆」の文字を名前に入れた子どもが生まれてから、むしろワタシの人生のほうが逆風・向かい風の連続でした。精神疾患での休職や転職は複数回におよび、精神福祉手帳を交付されてからも訓練して、今に至ります。
自分の人生そのものが逆風・向かい風の中、失敗を重ねながら必死に帆を操り、そして遠回りしながら前に進んで生きているような人生。随伴してくれる妻や子どもたちも同じです。ワタシが沈まずに、押し流されぬように、同じく帆を操り、遠回りしながら、船団を組んでくれています。船団を組んでいても、あくまで船は違うので直接は手助け出来ません。
ワタシに随伴する苦労たるや…。頭が下がります。
子育てとは不思議なものです。
こうやって、子どもから教わること、気づくこと、学ぶこと、振り返ること、たくさんあります。
あ、模試から帰ってくるってLINE来た(笑)
って、早速、ゲームしてんじゃねーよ!答え合わせしなさいよ!!!
「法被の『帆』?あれ、しょうがなくてさー」
なんだよ、お友達にもう一つの漢字を譲ったから渋々「帆」かよ!(笑)
では、また。
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